「ワケあり物件」のマイナス要素を魅力に変える方法.Part2

POINTは【入居者の食いつく物件】

 

賃貸経営をいかに有利に進めるかを考えると、入居者から選ばれる物件を所有する必要があります。空室が出てから半年も賃貸契約に時間がかかるのではなく、退去待ちがあるような物件が理想です。入居者の食いつく成功例をあげて研究してみましょう。  

 東京の駒沢公園周辺は閑静な住宅地が多く、東が丘(目黒区)には1990年に竣工した泰山館が位置しています。この物件は退去待ちで有名な味のある物件です。
 門を入ると、緑豊かな中庭を囲んで3階建、全34戸が入居する建物が広がっています。高層マンションとは一線を画し、海外のリゾート地にあるコンドミニアムを思わせます。通路は広く、ゆるやかな高低差があり、回廊状になっていて、そこを歩くだけでも、心地よさを感じます。敷地は1,000坪弱(オーナー自宅を含む)という広さ。木、石、漆喰(しっくい)などの自然素材を多用した建物ならではの落ち着いた雰囲気があり、雑誌、広告、映画などの関係者からも注目を集め、女性誌のグラビア、テレビドラマなどに利用されてきました。  

 戸建て賃貸は入居者の食いつく鉄板ネタです。弊社でも30棟以上、建築提案、募集管理をさせていただいています。85平米程度の2階建て3LDKで駐車場が1台ないし2台付きです。駅からの距離は15分以上あり、決して駅から近いといえませんが、空室が出てもすぐに埋まります。この傾向は都心になるほど強く、退去待ちが出るほど入居者の食いつく物件といえます。

 なぜか?戸建ては、前後左右の音やプライバシーを気にする必要が少なく、ペット同居を認めていることが大きな魅力であり、差別化です。プライバシーとペットというキーワードが戸建て賃貸の最大の強みです。
 最後に、私松本が食いつく物件をご紹介させてください。

 私は、週に1度健康ランドなどのサウナに通う風呂好きでした。しかし、この2年ほど、サウナ通いをやめてしまいました。そうです。コロナの影響です。温泉や大浴場が大好きなのですが、感染リスクを考えると、そういった場所に通うのが面倒になってしまいました。その分、自宅のマンションの狭い風呂に休みの日に2度も入ることがあります。今、私が食いつく物件として、大きめの風呂のある家が入居者の食いつく物件になると確信しています。探してみると、大きめの風呂のある家はゼロです。きれいで大きめの風呂のある家は私のような風呂好きの食いつく物件となり、採算も良く有利な賃貸経営ができるのではないでしょうか?ぜひ、私と一緒に土地有効活用を企画しませんか?

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