オーナー次第で物件は決まる 入居者に配慮したケア意識を持つ

今回は10日間、オーストラリアでシドニーとメルボルンのアパートメントを借りて、市場調査やバカンスを満喫して来ました。

シドニーで不動産仲介業をなさっている『グローバルインテリジェンスマネージメント』のビジネスコンサルタント鶴美枝さんの事務所にお伺いしました。サーキュラー・キーの近くにあり、楽天株式会社も入っている大きなビルです。ぜひ一度お会いしたく思っていた方で、人間的にも理知的で優しい方でした。

鶴さんによると、シドニーをはじめ、人気の都市のアパートメントの販売価格は日本円で軽く億は超えています。さらに借りる人のほうが圧倒的に多いため、オーナー側が強い権利を持っています。築年数が古くても、需給によって値段が上がるのは「よくある」とのことです。

貸主が募集する物件の公開日は、土曜日のほんの15分程度の短時間に集中するそうで、入居希望者は、その時間に行かなければ借りることさえできません。入居を許された場合には2、3日後に契約、1カ月分の家賃を敷金として預け、見学から1週間後には入居する運びとなります。

物件の空室率は全国で平均わずか2%台です。ここでは通常家賃は週払いで、3日でも遅れればすぐに管理会社から催促電話がガンガンかかって来ます。入居希望者が物件数を上回っているため、きちんと払わないと次に借りられなくなりますし、退去の手続きを強制されることもあります。退去する場合には4週間前に管理会社が内部を点検に来て、退去の際は部屋の損傷やライトの切れたものも、経年によるダメージとみなされないならばすべて入居者に請求されます。

1年間の定期借家が普通ですが、場所次第では契約更新の度に家賃が上がることが想定されるそうです。わたしたち外国人も新築の家なら買えるそうで、そのほうがかえって安心で堅実とのことです。お話を聞いて一番重要だと思ったことは、鶴さんのように購入後もしっかりフォローしてくれるディーラーさんに会うことだと思いました。

さて、今回は3軒のアパートメントに民泊しました。最初に泊まった物件は、前の宿泊者が鍵を所持したまま、なんの断りもなく黙って入ってくるというアクシデントがありました。これにはさすがの私も、ホストのオーナーの意識の低さに意気消沈しました。

次に宿泊したメルボルンの建物は、市内中心の高層マンションの2LDKの間取りでした。入り口にはフロントがあり安心感がありました。リビングの大きな窓からは街が一望できました。市内の中心部は路面電車を無料で乗ることができ、市民の満足度が高いことがわかります。ここのオーナーはわからないことがあっても、すぐにメールで答えてくれましたので、なんの不安もなく快適に過ごすことができました。

室内にいながらにしてシドニー湾を眺めることのできるお部屋

3番目のアパートはシドニー湾のオペラハウスの対岸にある、キリビリという閑静な住宅地でした。古いレンガのアパートメントはわたしの一番のお気に入りとなりました。セキュリティも万全でゲートや窓のいたる所まで鍵がついていて、おいそれと不審者が侵入できない物件でした。リビングの窓からはオペラハウスやシドニー湾が望め、部屋にいながら夜景を満喫することができました。夜は肌寒かったのですが、床暖房が施されていました。

どの物件も掃除が完璧でしたが、わたしはオーナーがいつも気にかけてくれた最後の物件にまた泊まりたいと思いました。やはりオーナー次第で物件の良し悪しが決まり、わたしたちオーナーは、もっと心に留め入居者さんと接するべきだと身をもって感じました。

また物件の場所や空間もそうですが、入居者さんの人生の一部として良い思い出をプロデュースする役目があると思っています。

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