狭小変形敷地・防火地域の土地活用

今回は、狭小変形敷地・防火地域の土地活用についてです。

火災は、建物だけではなく町全体を燃やし尽くしてしまう畏れがあります。鉄筋コンクリート造は安心ですが、狭小変形敷地では特に間取りに制限が出やすいことや、価格が高くなりがち等の理由で活用をためらう人も多いと伺います。

読者の皆様は、「糸魚川市大規模火災」を覚えていらっしゃいますでしょうか?

この火災は、平成28年12月22日10時20分頃に新潟県糸魚川市のラーメン店において、大型コンロの消し忘れにより出火しました。焼損棟数は147棟(全焼120棟、半焼5棟、部分焼22棟)、焼損床面積は30,213.45㎡にも及び、昭和51年の酒田市における大火以来40年ぶりの市街地における大規模火災(地震を原因とするものを除く。)となってしまいました。このような大規模火災を教訓に、国は建築基準法を緩和し、耐火性能を備えた木造住宅の建築を防火地域でも建築できるようにしています。

いわゆる「既存不適格」な建物をそのままにしておくことが危険です。危険な密集市街は、防火地域に約1割、準防火地域に約8割存在しています。

国土交通省の「糸魚川市大規模火災」の裸木造を耐火構造に変更した場合のシミュレーションによりますと、延損棟数は大きく減少することがわかります。

防火地域に住宅やアパート・遊休地をお持ちの方に、鉄筋コンクリート造や鉄骨造はもちろんですが、防火地域でも木造の家づくりができますので、お建替えや新築のご検討をお勧めします。木造の耐火建築住宅は(一般の木造住宅よりは価格が上がりますが)、鉄筋コンクリート造や鉄骨造より、比較的低価格で建築が可能です。そうしますと、設計の自由度、 大きな窓からの採光などが可能となります。

バランスのよい設計を行うことで、耐震性も損なうことなく、 防火地域で延床面積が100㎡を超える住宅や 木造3階建てなどの家づくりができます。敷地調査・提案は無料ですので、是非シミュレーションしてください。ご興味のある方は、アズ企画設計までお問い合わせください。

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