緑豊かな環境で、子育て世代が多く住む土志田さんの「エスポワール松風台」を紹介いたします。
東京ドーム約半分の敷地に建つ建物
東急電鉄田園都市線『青葉台』駅から徒歩9分の場所に、約1万5000本の木々が植栽された築24年の家族向け賃貸住宅「エスポワール松風台」があります。同物件を家族で運営する土志田祐子さんのご主人のおじいさまは、東急電鉄の創業者五島慶太氏が田奈・長津田エリアまで鉄道をひきたいと訪ねてこられた時に地権者を取りまとめた地元の名士でした。
東京ドームの約半分という広大な敷地に建てられた建物は、一番館、二番館、三番館と3つの棟に分かれていますが、歩道や緑地でつながっているので、四季折々の変化を感じながら散策できます。特に目を引くのは、遊具付きの公園です。こちらでは、1年を通して入居者さん同士が楽しみながら交流が深められるイベントを開催しています。初夏は梅の収穫祭に始まり、流しそうめん大会、豚汁やカレーを振る舞う会を行うと、約40名の入居者が参加するというのですから驚きです。
新築時から十数年は満室稼働で、現在も142世帯ほぼ満室稼働中ですが、常に順風満帆というわけではありませんでした。リーマンショック後の大手法人の住宅手当のカットや住宅ローンの低金利による自宅購入による退去が続き、東日本大震災による異動見送りで、空室率30%を超えた時期もありました。さらには近隣に新築建物が建ち始め、これには土志田さんも頭を抱えました。
建物とエリアの良さを発信
「原状回復をしても、個性のない真っ白なお部屋のままでは決まらないのかも…」と考え始めた土志田さんは、もともとインテリアに興味があり、親の介護もひと段落したタイミングだったので、リノベーションやDIYを学ぶスクールに通うことにしました。
「大家の学校」や「リノベーションスクール」を運営する『まめくらし』の青木純氏のアドバイスもあり、「物件の情報を発信し、唯一無二の環境を生かし管理は主体的に動くことでよりよい住まいを提供しよう」という思いに至ったそうです。
エスポワールに愛着を持つ入居者が増加
最近では青葉台駅前にある別の「エスポワール」シリーズの入居者さんから「家族が増えたので松風台の同物件に転居したい」という嬉しい相談や、子どもがたくさん住んでいるので、他の入居者さんに気を使いすぎず小さな子どもを育てられる環境に惹かれ、同じエリアから引っ越してきたケースもあったそうです。
そこで建物の良さを伝えるべく、建物のパンフレットを作成し仲介会社に持参して訪問営業。建物のWEBを立ち上げ、SNSで建物や松風台エリアの良さをPRし始めました。ハード面では信頼のおけるリフォーム会社とタッグを組むことで建物の付加価値を上げ、徐々に満室に近いところまで空室改善に成功しました。
「数ある沿線の駅の中でも『青葉台』駅を選んでくださり、私達の建物に住んでくださった方には、幸せな家庭生活を送ってほしいですし、ここに住んで良かったと思っていただけたら嬉しいです」と語る土志田さんの建物の進化と地域活性化への挑戦はこれからも続きます。