隣の土地は、倍出してでも買え・・・?

 ペットと泊まれる旅館「はんなり伊豆高原」、
お客様のプライベートを大事に考え、それぞれの客室に小庭をつけるなどして他のお客様やワンちゃんと顔を合わせる事なく滞在して頂けるよう設計されました。
お陰様でお客様には充分に喜んで頂けていました。しかし欲を言えば、ずっと足りないものが一つありました。

それはワンちゃん達を思い切り走り回らせる広いドッグランです。

 2017年の秋に一つ情報が届きます…隣接する研修所が売りに出される、と。
敷地は約1,500坪、建物は2階建て延べ床面積300坪。

数年前に宿泊を終了してからも手入れが続けられてきた奇麗な庭、これがドッグランにピッタリではありませんか!おまけに法人の理事長が九州で一目惚れして伊豆まで運ばせてきた立派な桜の木が2本、シンボルのように植えられています・・・
いや「植えられている」と言うより、もはや「庭に住んでいる」と言うべき存在感。裏庭には梅林もあって、こちらもドッグランに出来そうです。
建物は少し古めですが、建設業関係の法人が所有していただけあって見るからに頑丈な作り。

 しかし研修所として建てられたので客室が狭い上に畳の和室、風呂やトイレも共同だったりするので、例えば2部屋の間の壁を取り払って広い1部屋にして浴室とトイレを新設するなどの大掛かりな改修工事が必要。
玄関や食堂も事務室のように飾り気が無いので、このままではホテルとして使えません。そこで内装デザイナーに意見を求めたところ、コンセプトとして落ち着きあるクラシカルな英国風に仕上げるよう提案が出されました。
先に営業している純和風の「はんなり伊豆高原」とは対照的でいいかも知れない。

よし、その気になってきたぞ。やがて全館改修工事の見積書が届きました。
その数字を見た瞬間、寿命が3年くらい縮んだかも知れません(汗)。
そこには億単位の金額が書かれていたのです。
これを実現させるとなったら資金繰りが大変!
さあ、どうしましょう???悩みに悩みました。

 そこでふと、亡くなった父親がよく口にしていた言葉を思い出しました「隣の土地は、倍出してでも買え」・・・
そうか、やはり買っておくべきかも知れない。
早速、交渉に入り、その年の暮れに購入する事が出来ました。
両敷地にアクセスする通路を作り、共同とは言え、
こうして「はんなり伊豆高原」が念願のドッグランを手に入れたのです。

 そして大改修工事を終えて新たにオープンさせたこの英国風のホテル、社内にいる命名の巫女の口から告げられたのが「Cuore伊豆高原」・・・
え?英国風ホテルなのにイタリア語かいな(笑)???
まぁ細かい事は気にしないで下さい。
とにかく大事な家族の一員である可愛いワンちゃんと一緒に泊まれるだけでなく、
歴史ある名門リゾートホテルからベテランシェフを招いて伝統的な洋食コースを提供させて頂いたり、厨房内で焼いた焼き立てパンをお出しするなど食事にも注力しました。

勿論あの九州生まれの桜の木が見守る庭でワンちゃんを走り回らせる事も出来ます。
ぜひ一度「Cuore伊豆高原」をご利用下さいませ。
イタリア語で「愛」もしくは「心」の意味です。
スタッフばかりでなく庭の2本の桜の木もお客様とワンちゃんのお越しを心よりお待ちしております。

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