まいど、相場の福の神こと藤本誠之です。
藤本は、財産ネット株式会社というフィンテックベンチャー企業に所属するマーケットアナリストです。ラジオやテレビ、雑誌・新聞・WEBなど様々な媒体で、個人投資家に成長銘柄をご紹介することがメインビジネスです。
他のアナリストとの違いは、担当業種がなく、上場全銘柄を対象として、個別銘柄を語るという点です。そのため、実際に企業経営者にお会いしてのワンオンワンミーティングを300社以上行っています。
アズ企画設計(3490)東証ジャスダック上場の松本俊人社長の取材させていただいたことから、ご縁をいただき、月に1回程度、こちらにコラムを寄稿させていただくことになりました。今後とも、よろしくお願いします。
第1回は、「株価は何で決まるの? 相場の福の神は、株価=現実×夢 だと考えています。」と題して、藤本の株価への考えを語ってみたいと思います。
株価=EPS(現実)×PER(夢)
で表されると、藤本は考えています。
EPSとは、企業の1株当たりの1年分の利益です。だから、EPSは現実の数字です。
但し、予想値になりますが、企業側でなくアナリストの予想値を外国人投資家・機関投資家は使っています。
しかも、業種・銘柄ごとにその業種・銘柄のトップアナリストの予想数字を信じているのです。
株価をEPSで割ったものが、PER(株価収益率)です。
EPSは1年分の利益なので、何年分の利益かと考えても良いと思います。
企業は永遠に存続する訳ではなく、利益も確定しているものではなく変動するので、先進諸国のPERは大体14倍から19倍程度です。例えばPER5倍というのは株価を5年分の利益で説明している訳です。
グラフ1:アベノミクス以降の日経平均株価と予想EPS
グラフ1で判るように、日経平均予想EPSと、日経平均株価は基本連動しています。企業業績が良くなれば株価が騰がり、悪くなれば下落するという原理原則に基づいて株価は動くのです。
但し、若干のずれは生じるのです。株価には先行性があるので、EPSの上下に先行して株価が先行するのです。当たり前のコトですが、企業業績が良くなる局面では、株価が上昇し、悪くなる局面では株価が下落するのです。
例えば、2019年7月5日(金)の終値ベースでは、
日経平均株価21746.38円=EPS 1,784.0円×PER 12.19倍
で表されるのです。
個別銘柄において、株価が中・長期的に上昇する銘柄を探すには、現実(EPS)と夢(PER)が両方とも、大きくなる銘柄が最も株価が上昇するのです。
EPS(現実)を予想するには、企業の業績の見通しを考えるファンダメンタル分析が必要です。注目している企業の業績が今後、良くなるか悪くなるのかを見極めるのです。
PER(夢)を予想するには、株式の需給関係や、投資家の間での人気や、今の相場でテーマとして取り上げられるかが注目ポイントです。
今回の福の神 株式ワンポイントチェック
株価=EPS(現実)×PER(夢)
中・長期で上昇する銘柄は、現実の業績が良くなり、夢も広がる銘柄を選ぶことが大切