先月、今世紀最速発展都市、中国の深センに行き一週間ほど現地のタワーマンションの一室を借りることにしました。そこは、市内中心部から車で20分の閑静な住宅地にある家具家電付き3LDK(130平方メートル)でした。ベランダからは、ハイテクシティーのビルの夜景が望めます。
ところが、初日からトラブルが連発。まず、シャワーのお湯が出なくなり、トイレットペーパーを流してはいけないという習慣を知らずにトイレを詰まらせてしまいました。さらに、TVの操作を誤り、映らなくなるという事態が起きました。「出てけ」と言われたらどうしようかと思い、その夜は眠れませんでした。
翌朝大家さんに伝えると飛んできてくれて、怒るどころか何度も不便を謝り、シャワーのお湯もTVも直してくれました。お詫びにとレストランへ朝ごはんに連れていってもらい、中国の習慣や深センの見所、ビジネスのことなど話してくれました。もちろん、彼は私が大家だとは知りません。
今までもヨーロッパやアメリカでアパートを借りて暮らしてみましたが、いつも一番心に残るのは物件よりも何よりも、大家さんとのコミュニケーションです。
わたしの所有物件はどれも築古で周りの新築とは外観も設備も叶いません。だからこそ、入居者さんとのコミュニケーションは欠かさず取るようにしています。そして常々「物件の良さ=大家力」なのだと感じています。